突板(化粧板)とは
突き板とは化粧板とも呼ばれ無垢材を0.2~0.6ミリ程度に薄くスライスした板です。主に見た目を美しくする目的で、製品の表面に貼って使用します。
- 家具材
- 外装材、内装材
- 楽器材
として、幅広い木工製品を仕上げるうえで、欠かせないものです。
メリット
- 製品を無垢材で製作するよりコストを抑えることができる。
- 木目を生かしたデザイン性に優れている。
- 湿度や温度の大きな変化に強く、変形しにくい。
デメリット
- 深い傷がつくと修正しにくい
- 経年劣化することがある
ちなみに、挽板は木材を2〜3mmの板状に切り出したもので、主に床材として、フローリングや化粧板の用途で使われます。
▽突板(化粧板)のウレタンカラー・クリア塗装について
突板(化粧板)の材質について
ウォールナット
チーク・マホガニーとともに、世界三大銘木の一つとして普及しています。高級感のある見た目と耐久性により、家具材として人気があります。密度が高く、傷やへこみに強いのが特徴です。
▽この突板(化粧板)を使って木の葉モチーフのしおりを作りました
サペリ
赤みのある木肌で、リボン杢と呼ばれる濃淡のはっきりとした独特のストライプ柄が特徴です。外装材、内装材、楽器材などに使われています。適度な硬さで加工がしやすく、柄を活かした美しい見た目に仕上がります。
▽突板(化粧板)にレーザー彫刻することが可能です。
マホガニー
経年変化が美しい希少な木材として普及しています。木目を活かした無垢材の家具や楽器材に好んで使われます。繊維自体に光沢があり、塗装・艶だし剤などと相性が良く美しく仕上がります。
▽スピーカーエンクロージャーの突板(化粧板)についてご紹介
突板(化粧板)加工工程をご紹介
1.突板(化粧板)を曲げる
今回は無垢材の部品に突板(化粧板)を接着します。曲げ加工と呼ばれる手法を用いることで、外周の形状沿って張り付けることが出来ます。
水で湿らせた突板(化粧板)を熱によって曲げます。
2.接着
塗り残しのないよう、製品の表面に接着剤を塗布します。
長物の場合はスプレッダー(糊付機、接着機)で接着剤を塗布します。
3.加熱圧着
接着後、治具に固定し熱を加えることによって、余分な接着剤が押し出され、表面が均一で美しく仕上がります。
4.サンディング
ベルトサンダーで表面を研磨し、木目を出します。製作工程は以下の動画でもご紹介しております。
5.手仕上げ
さらにペーパーで表面を整えます。
完成品
こちらは「拍子木」というピアノ部品になります。このような突板(化粧板)による加工は、木目を生かした塗装を施す際に最適です。
▽曲線が美しいチッペンデール家具調ピアノ部品「猫足」もございます
突板(化粧板)を使った制作を依頼するなら
いかがでしたでしょうか?木目の風合いを生かした製品を製作したい方におすすめの加工方法です。
弊社では突板(化粧板)を使用した木工製部品を手掛けておりますので、木工製作の知識やノウハウが豊富な専門会社です。お客様のご要望にお応えする木工製品を製作いたしますので、興味のある方は下のお問い合わせフォームより試作・量産のお見積もりなどお気軽にご相談ください。
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2024/6/24追記:木材を使った商品開発のお問い合わせをいただきました。