ご挨拶

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スピーカーボックス塗装の種類

スピーカーボックスの塗装には、ポリエステル塗装ウレタン塗装(PU塗装)など、さまざまな方法があります。それぞれの塗装方法には特性があり、音響や設計仕様に応じた適切な選択が求められます。

ポリエステル塗装

ポリエステル塗装は耐久性が高く、硬化が早いのが特徴です。 高い光沢感があり、仕上がりが美しいため、外観重視の製品に適しています。また、塗膜が厚く、耐摩耗性や耐薬品性にも優れており、長期間にわたり美しい外観を維持することができます。音の響きを硬くする傾向があり、特に重低音に強い影響を与えるため、音質にこだわる製品に向いています。

ポリエステル塗装のメリット3つ
耐水性・耐薬品性: 水や化学物質に強く、長持ちします。
短納期対応
樹脂型は金属型に比べて製作が迅速に行えるため、短納期のプロジェクトに対応しやすいです。プロトタイプや小ロット生産に適しており、試作段階でもスピードが求められるケースで有利です。ハードな表面: 傷や摩耗に対して強い。
色合いの保持: 日焼けしにくく、色合いを長期間維持できます。

ウレタン塗装(PU塗装)

ウレタン塗装は、ポリエステル塗装と比較して柔らかな仕上がりです。 塗膜厚が薄く、光沢は控えめですが、優れた柔軟性を持っています。ウレタン塗装は、音の響きを豊かにする効果があり、スピーカーの特性に合わせた調整が可能です。さらに、環境への配慮がなされており、水性タイプも多く存在します。

ポリエステル塗装のメリット3つ
柔軟性: 壊れにくく、振動を吸収する特性があり、音響的にも優れています。
仕上がりの選択肢: カラーや透明感を選ぶことができ、デザインに合わせた仕上げが可能です。
UV耐性: 紫外線からのダメージを受けにくく、色褪せが少ない。

ポリエステル塗装とウレタン塗装(PU塗装)の比較まとめ

特徴ウレタン塗装(PU塗装)ポリエステル塗装
耐久性柔軟性があり、衝撃に対する耐性が高い高い耐久性を持ち、硬化が早い
仕上がり美しい仕上がり、カラー・クリアの選択肢が豊富高光沢で美しい仕上がり、色合いを長期間維持
耐水性UV耐性があり、色褪せが少ない水や化学物質に対する優れた耐性
適用例音響特性を重視する製品、デザイン自由度が高い外観重視の製品、長持ちさせたい場合
Q
ウレタン塗装のスピーカーキャビネットはどのようなメリットがありますか?
Q
ウレタン塗装はどのような素材に適していますか?
Q
ウレタン塗装のスピーカーキャビネットはどのようにメンテナンスすればよいですか?

スピーカー塗装の実績はこちらからご覧いただけます。»製作事例を見る

ウレタン塗装 (pu塗装)

ウレタン塗装 (PU塗装)

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ss-na2es の写真横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ss-na2es の写真上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ss-na2es の写真斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ss-na2es の写真 塗装工程の説明

ウレタン塗装(PU塗装)は、ポリエステル塗装と比較して柔らかな仕上がりが特徴です。写真四枚目が塗装工程のサンプルになります。(製品:SS-NA2ES ソニー㈱

ウレタン塗装の特徴
柔らかい仕上がり: 塗膜が薄く、柔らかさを持つため、木材本来の質感を感じられる仕上がりになります。
光沢や艶: バフ研磨を施していないため、光沢や艶は控えめです。これにより、シンプルでナチュラルな外観が得られます。
塗膜の厚さ: ポリエステル塗装よりも塗膜厚が薄く、繊細な仕上がりになります。


ウレタン塗装 (PU塗装)

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ss-na2es の写真斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 横から

ウレタン塗装(PU塗装)は、特にナチュラルな色合いを活かし、奥行きのある色を表現できる塗装方法です。

ウレタン塗装の特徴
製品の材料やそのナチュラルな色を活かす場合に特におすすめの塗装方法:木材の自然な美しさを際立たせる効果があります。
着色工程(ワイピング): ワイピングと呼ばれる技法を用いて、まず着色を施します。この工程により、木材の質感や風合いを保ちながら、美しい色合いを引き出すことができます。
重ね塗り: その後、ウレタン(カラー)塗料を重ねることで、深みのある色合いが表現されます。これにより、製品に対する視覚的な魅力が増し、独自の風合いを演出します。


ポリエステル塗装

ポリエステル塗装

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 DAIASOULバフ研磨後 斜め横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 DAIASOULバフ研磨後 斜め上から

ポリエステル塗装は、バフ研磨を用いて鏡面仕上げを実現することが特徴です。

(製品:DIASOUL.I(株)

ポリエステル塗装の特徴
仕上げの美しさ: 硬さと光沢があるため、特に高級感のある仕上げを求める製品に適しています。
鏡面仕上げ: コンパウンド(磨き粉)を使用し、バフ研磨でポリッシュ加工を施すことで、表面の凹凸が滑らかになり、鏡のような光沢を生み出します。
高い硬度: ポリエステル塗装はウレタン塗装(PU塗装)に比べて硬度が高く、耐久性にも優れています。このため、機械研磨によって美しい仕上がりが得られます。


トップコートのポリエステル塗装前の製品

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 DAIASOULバフ研磨前 斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする 写真 DAIASOULバフ研磨前 斜め横から

トップコートのポリエステル塗装を施す前の製品状態は、以下の特性があります。(製品:DIASOUL.I(株)

ポリエステル塗装の特徴
耐久性向上: アンダーコートの段階で塗装と研磨を行うことで、最終的な仕上げの耐久性が向上し、後続のトップコートがより美しく仕上がることが期待されます。
アンダーコートの施行: アンダーコートにポリエステル塗装を施した後、表面を研磨しています。この段階でサンディングペーパーを使用して表面を荒くすることにより、上塗材の密着性を高める効果があります。
光沢の準備: ポリエステル塗料と研磨作業を複数回繰り返すことで、最終的な光沢と艶出しの仕様に合わせた多層塗装の基礎が形成されます。


ポリエステル塗装の特性

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする  突板 横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする  突板 上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする  突板 斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする  使用突板

こちらは、クラロ・ウォールナットという非常に希少な突板を使用しました。ポリエステル塗装は、ウレタン塗装(PU塗装)と比較して以下のような特性を持っています。

ポリエステル塗装とウレタン塗装の比較
硬い仕上がり: ポリエステル塗装はウレタン塗装よりも塗膜厚が厚く、塗膜が硬いため、耐久性に優れています。これにより、日常使用や摩耗に対する抵抗力が高くなります
経年劣化への耐性: 表面を薄い樹脂の膜でコーティングすることで、木材の経年劣化の影響が少なく、長期間美しさを保つことができます。
木目を生かした仕上げ: 木目を活かした美しい仕上げが可能です。塗装の透明度が高いため、突板の特徴が引き立ちます


音質とポリエステル塗装の関係

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする DS-4NB70 横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする DS-4NB70 斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする DS-4NB70 上から

ポリエステル塗装は、スピーカーエンクロージャーの音質に影響を与える重要な要素です。(製品:DS-4NB70 三菱電機エンジニアリング㈱

ポリエステル塗装の特徴
響きの変化: ポリエステル塗装を重ねることによって、音の響きが硬くなる傾向があります。これは、強度が増すことで、振動の伝わり方が変化し、結果的に音質にも影響を与えるためです。
音の明瞭さ: 一方で、ポリエステル塗装により音の明瞭さが増すこともあります。特に、高音域の再生能力が向上し、音がクリアに聞こえる場合があります


シーラー塗装の役割と効果

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする シーラー塗装のみ 横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする シーラー塗装のみ 斜め上から

シーラー塗装は、スピーカーエンクロージャーや木材製品の塗装工程において重要な役割を果たします。

シーラー塗装の役割
下地を整える:
シーラー塗装は、木材の表面を滑らかに整えることで、上塗り材の均一な塗布を促進します。これにより、仕上がりの品質が向上します。

上塗り材の密着を良くする:
シーラー塗装は、上塗り材が木材にしっかりと密着するための下地を提供します。これにより、剥がれや浮きが発生しにくくなります

塗料の吸い込みを防ぐ:
特にMDF(中密度繊維板)や突板、無垢材などの素材に対して、塗料が吸い込まれるのを防ぎます。これにより、塗装のムラを軽減し、一貫した仕上がりが得られます。

下地処理の重要性

シーラー塗装は、プライマーなどの下地処理と併せて行うことが重要です。 適切な下地処理を施すことで、塗装の耐久性や見た目が向上し、製品全体の品質を高めることができます。

シーラー塗装を行うことで、さまざまな材質において塗装を一定品質で施すことが可能となり、スピーカーエンクロージャーの製作においては非常に重要な工程です。

ハイエンドスピーカーキャビネットの塗装プロセスとその影響

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-NA2ES 横から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-NA2ES斜め上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-NA2ES 上から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-NA2ES 塗装工程のサンプル

ハイエンドスピーカーキャビネットの製作において、塗装はその強度や音質、そして全体的な品質に大きな影響を与えます。(製品:SS-NA2ES ソニー㈱

上塗り、中塗り、下塗りを重ねることで得られる効果
多層塗装による強度向上:上塗り、中塗り、下塗りを通常より多く重ねることで、塗膜が厚くなります。これにより、キャビネットの強度が向上し、外的な衝撃や摩耗に対する耐性が強化されます。

音質の向上:塗装が重なることでキャビネットの密閉性が高まり、音響特性が改善されます。適切な塗装が施されたキャビネットは、音の響きや反響をコントロールし、よりクリアで豊かな音質を提供します。

高級感の表現:
多層塗装は、視覚的にも高級感を演出します。光沢感や深みのある仕上がりが、製品の美しさを引き立て、ハイエンドスピーカーとしての存在感を際立たせます

ウレタン塗装×ポリエステル塗装

塗装の複合で高級感を表現

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-AR1 斜めから
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-AR1 正面から
株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする SS-AR1 横から

ハイエンドスピーカーキャビネットの製作において、高級感を演出するために特別な塗装技術を採用しています。(製品:SS-AR1

複合塗装の特徴
ポリエステル塗装の下塗り:
下塗り部分にポリエステル塗装を使用することで、堅牢な基盤が作られます。この塗装は耐久性に優れ、キャビネットの強度を高め、外的な衝撃に対する抵抗力を向上させます。

ウレタン塗装 (PU塗装) の中塗り・上塗り:中塗りと上塗りにはウレタン塗装を使用することで、柔らかさと深みのある艶が得られます。ウレタン塗装は、光沢感があり、また仕上がりが滑らかで高級感を強調します。

複数の塗装層の効果:
この複合的な塗装手法により、キャビネット全体がよりリッチで洗練された外観を持つようになります。ポリエステル塗装とウレタン塗装の特性を組み合わせることで、見た目だけでなく音響性能も向上します。

ポリエステルカラー塗装

ポリエステルカラー塗装でカラーが引き立つ

株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ポリエステルカラー塗装 横から
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株式会社スズハル 記事【ウレタン塗装】ポリエステル塗装との違いやメリットを知って、スピーカーボックスをオーダーする ポリエステルカラー塗装 上から

ポリエステル塗装は、色彩豊かで艶のある仕上がりが特徴です。以下に、この塗装技術の特長と利点について説明します。

ポリエステルカラー塗装の特徴
艶のある仕上がり:
ポリエステル塗装は、光沢感が高く、色彩が非常に鮮やかに表現されます。特にホワイトなどの明るいカラーでは、その艶が際立ち、視覚的にインパクトを与えます。
耐久性の向上:
ポリエステル塗装は塗膜が硬く、耐久性に優れています。これにより、色が長持ちし、日常使用においても傷や剥がれに強い特性があります。

色彩の均一性:
塗装の際に均一な塗膜を形成するため、色ムラが生じにくく、見た目の美しさが保たれます。特に複雑なデザインやカラフルな塗装が必要な場合でも、一貫した仕上がりが実現できます。

デザインの自由度:
ポリエステルカラー塗装を施すことで、スピーカーボックスのデザインに多様な色合いを取り入れることができ、個性豊かな製品を生み出すことが可能です。

スピーカーボックス塗装をお任せください。

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スピーカ―塗装のポイント
ポリエステル塗装は耐久性が高く、高光沢の美しい仕上がりが特徴で、外観を重視するスピーカーボックスに適している。一方、ウレタン塗装は柔らかな仕上がりで音響特性を活かしやすく、ナチュラルなデザインに向いている。
ポリエステル塗装は耐摩耗性、耐薬品性に優れ、長期間の使用に最適。ウレタン塗装は柔軟性があり、衝撃に強く、環境配慮型の水性タイプも選べる。
ポリエステル塗装は重低音を重視し、外観の耐久性が求められる場合に適し、ウレタン塗装は音響特性やナチュラルな質感を活かしたい場合におすすめ。

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