フラッシュ戸(ドア)の特徴や定義、構造について
フラッシュ戸(ドア)とは、ドアの構造が、中身のない木材で作られたものです。角材や厚い板を用いて中が空洞の枠組みを作り、その上にベニヤ板などを貼り付けて加工したもので、ドアの表面を平らに仕上げたものが一般的な定義です。フラッシュ構造は中身がないため、通常の木材よりも軽量です。持ち運びが容易で、配置換えなどに適しています。フラッシュは表面が平らであるという「flush」の意味で、ドアは外枠と合板などの面材を組み合わせるため様々な種類がありますが、特にこの面材の表面が平らに仕上げられている特徴を持つドアがフラッシュ戸(ドア)と呼ばれています。
今回は、片開き扉を額入りの仕様に改造したので、その作り方をご紹介いたします。
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フラッシュ戸のリフォーム(改修)の仕方
額が嵌る窓部分を切り取り、構造補強を入れて拵えます。
今回改修するフラッシュ戸(ドア)は、下地の材質がアガチスなどの集成材、表面板にメラニン化粧板を貼ったメラニン合板、見込み部(額が入る部分)の厚みが約160mmです。今回のデザインは額入りフラッシュ戸(ドア)で、ドア内部構造が中骨がないものでしたので、取り付ける窓の寸法を大きめにするために、職人がドアを指で「コツ・コツ」と弾き、目には見えない内部にある木材をダウジング(見立て)して改修します。
フラッシュ戸(ドア)は立てて置くと反りが生じることがあるので、平積みで保管します。
▽鑿(ノミ)と鉋(カンナ)で断面を削ります。
額を取り付け
別途作製した額を取り付けました。材質はウォールナット材で未塗装です。窓部分はガラスではなく不透明アクリルを採用したことでドアの重量を軽量化し、室内の目隠しの機能と両立させました。
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フラッシュ戸(ドア)の取り付け
フラッシュ戸(ドア)を取り付け、完成です。額入りで外部や内部からの採光ができるので、オフィスの雰囲気に合った間切りに仕上がりました。
フラッシュ戸(ドア)の補修や改造ならお任せください。
いかがでしたでしょうか?片開きフラッシュ戸(ドア)の他にも、引き戸や両開き扉、引き違い戸など様々なドアの修理や補修、改造することができます。また、木製の場合、ウレタン塗装のカラー塗装やクリア塗装(uc塗装)が可能です。
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