成形型(プレス型)を補修・修理する、更新型を作成する、どちらがおすすめ?
成形に使われる成形型(プレス型)は、成形でショット数を重ねると、日々のメンテナンスだけでは対応できない型の老朽化の問題があります。安定して量産を行うため、成形型(プレス型)が寿命を迎える前に見直しが必要です。真空成形品の精度と品質を長期的に保ち、型の不具合による成形不良をださないために、補修や修理によって型寿命の延命を行うより、あらかじめ計画的に更新型を製作することをおすすめいたします。今回はマスター型から型取りする手法で成形型(プレス型)のリニューアルを行いましたが、3Dスキャナーを用いたリバースエンジニアリングで木型のデータ化を行うこともあります。詳しくは以下の記事でご紹介しています。
▽真空成型用樹脂型とは?
成形更新型の製造手順
更新前の樹脂型
今回のご依頼は、二輪車ルーフ成形型(プレス型)の更新型の作成です。写真は更新前の成形型になります。今回はこちらの現物から直接型取りをして更新型を作成しますが、3Dスキャンによって画像データを取得し、そのデータをもとに更新型を製作する方法もあります。
▽3Dスキャンによるリバースモデリング
このほかにも、バイザーやガーニッシュといった自動車パーツ、スクリーンなどの二輪車部品や、浴槽、洗面器などの水回り品を得意としています。
更新前の状態について
更新前の型は型の老朽化により、写真のようなヒビが見られる状態でした。
このような状態の場合は、修理と補修をするより、更新型を作成するのがおすすめです。
樹脂で型取り
成形品のモデルに離型剤を塗って離型不良を防止し、樹脂で型取りをします。
小型から浴槽などの大型のモデルまで型取りが可能です。
▽型取り工程の動画はこちら
更新型完成品
反転型に硬化剤と主材を配合したエポキシ樹脂を積層し、完成した樹脂型がこちらになります。
▽積層工程の動画はこちら
温調配管について
樹脂型は積層時に温調配管も取り付けます。成形時に型の温度を調整するための温度調整用の配管にもご対応します。
成形更新型の製作を承ります。
いかがでしたでしょうか?以上が、成形更新型製作の流れになります。金型加工と比較して納期やコストを抑えることができるのが樹脂型のメリットです。
弊社ではほかにも、木型や樹脂成形型、金型(アルミ型)、真空成形型、プレス木型、熱プレス金型などを手掛けています。磐田や浜松で成形型(プレス型)更新型外注先のメーカーをお探しの方は、下のお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
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