木材レーザー彫刻におけるウレタン塗装 (pu塗装)の違いについて
突板(化粧板)の板目を活かすには、木材塗装で一般的なポリエステル塗装やウレタン塗装(pu塗装) (カラー塗装、クリア塗装(uc塗装))、エナメル塗装、オイル仕上げなどがあります。どれも工業製品に広く用いられる油性塗料による塗装ですが、材料の耐久性や費用、ターゲットコストを考慮しそれぞれの材質のメリットを生かした木材塗装方法でオリジナルの木工製品を仕上げることが大切です。
今回は下地の合板に突板(化粧板)を貼りレーザー加工後ウレタン塗装 (pu塗装)を重ね、艶出しした仕上がりを木材加工会社である弊社が木材 板の種類を比較していきたいと思います。
▽突板(化粧板)でウレタン塗装(カラー塗装)とクリア塗装(uc塗装)を比較してみました
レーザー彫刻×ウレタンカラー塗装の制作事例
レーザー彫刻(カラー無し)
使用材:シルバーハート突板(化粧板)
レーザー加工で模様付けしカラー塗装した表面に、ウレタン塗装(カラー塗装)を左より各一回、二回重ねたサンプルになります。一回の場合は、彫刻部分の木目によってムラが目立ちますが、二回重ねた場合はムラが目立たず綺麗に仕上がりました。ウレタン塗装 (pu塗装)によって木材と彫刻部分のコントラストを抑えて表現したい方は二回塗りがおすすめです。(彫刻がきれいに仕上がるのは、「ヒバ」「ヒノキ」などの木地が白い材質です。)
▽ウレタン塗装 (pu塗装)について
レーザー彫刻(カラー:シルバー)
使用材:シルバーハート突板(化粧板)
レーザー加工で模様付けし、カラー塗装した表面に、ウレタン塗装(カラー塗装)を左より各一回、二回重ねたサンプルになります。彫刻部にシルバーのカラーを入れたことで、中央の一回塗りでは彫刻部分がはっきり表現できているのが分かります。二回塗りではウレタン塗装 (pu塗装)の黒色によって彫刻部の色があまり目立ちませんでした。ウレタン塗装 (pu塗装)によって木材と彫刻部分のコントラストを表現したい方は一回塗りがおすすめです。
▽レーザー彫刻について
レーザー彫刻×ウレタン塗装(クリア塗装(uc塗装)の制作事例
レーザー彫刻(カラー無し)
使用材:シルバーハート突板(化粧板)
右:塗装前 、左:塗装後
レーザー彫刻部の表面にウレタン塗装(クリア塗装(uc塗装))を施したサンプルになります。
レーザー彫刻で木材に文字入れ、名入れする場合は、こちらのシルバーハート突板(化粧板)のように白みが強い木材がおすすめです。
▽突板(化粧板)の接着剤を使った貼り方と製造方法について
レーザー彫刻(カラー無し)
使用材:ウォールナット
右:塗装前 、左:塗装後
レーザー彫刻部の表面にウレタン塗装(クリア塗装(uc塗装))を施したサンプルになります。こちらのウォールナット突板(化粧板)のよう色が濃い木材に文字入れ、名入れした場合は、レーザー彫刻部の表現が控えめになります。
▽塗装工程の動画です。スプレーガンによる塗装は液だれしにくいです。
木材レーザー彫刻のウレタン塗装 (pu塗装)依頼ならお任せください。
いかがでしたでしょうか?メーカー様の設計仕様や条件に合わせて、小型から大型まで塗装仕様書 指定塗料に基づいた木材塗装が可能です。今回ご紹介したほかにも、水性黒塗料、バトン塗料を使用したオイルステイン塗装で木目を生かす技法、上塗り、中塗り、下塗りにポリエステル塗装を含んで研磨する鏡面仕上げ、またつや消し、木目を消すウレタンカラー塗装もあります。無垢材の塗装も承ります。
突板(化粧板)や木材へのウレタン塗装(pu塗装) (カラー塗装、クリア塗装(uc塗装))依頼先の業者をお探しの方は以下のお問い合わせフォームより試作・量産のお見積もりなどお気軽にご相談ください。
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