Print Friendly, PDF & Email

真空成形とは?トリミング加工って何?

真空成形とは?

真空成形は、ブロー成形や圧空成形などの成形方法の一つで、軟化した熱可塑性プラスチックシートを成形型に密着させて成形する加工方法です。この技術は以下のようなメリットがあります。

真空成形用NCトリミング治具のメリット3つ
型費用が安価:射出成型と比べ、成形型の型費用が抑えられます
納期が短いオス型(凸型)またはメス型(凹型)の片方のみを使用するため、型作成の納期が短縮されます。
多様な形状加工が可能:小型から大型まで、深さのある形状の加工が可能で、試作から量産まで幅広く対応しています。

トリミング加工とは?

真空成形の後工程として、成形品の輪郭を精密にトリムするために、NCルーターを用いたトリミング加工が行われます。このトリミング加工には、**NCトリミング加工治具(ガバリ)**が使用されます。この記事では、NCルーター装置に固定するための治具制作事例をご紹介します。

真空成形トリミング工程における樹脂製治具と金属製治具の違い

項目樹脂製治具金属製治具
重量軽量で扱いやすい重量があり、取り扱いに注意が必要
耐久性耐久性はあるが、熱や衝撃に弱い場合がある
高コスト
コスト一般的に低コスト高コストだが、長期的にはコストパフォーマンスが良い
加工性複雑な形状の製作が容易加工が難しい場合があるが、強度が高い
Q
真空成形のトリミングにNC治具を使用するメリットは何ですか?
Q
NC治具を導入する際の初期投資はどのくらいですか?
Q
真空成形におけるトリミングの一般的な工程はどのようなものですか?

その他、木型やプレス型も製作可能です。»製作事例を見る

真空成形トリミングNC加工治具(ガバリ)の製作手順

  1. 型取り前のベース作成

    真空成形品の現物から型取りを行います。合板を材料にして、正確にベースを組みます。この段階では、型取り時に不具合が発生しないように細心の注意が必要です。

    車両の現物からリバースエンジニアリングによって真空成形用の樹脂型を製作しています。

  2. 樹脂で型取り

    成形品のモデルに離型剤を塗布し、硬化剤と主材を配合したエポキシ樹脂を盛ります。ケミカルウッドを一部使用することで、強度が増し、材料費の削減にもつながります。

  3. 完成品

    完成品は真空ボックスに固定して納品します。これにより、真空成形トリミングNC加工治具(ガバリ)の制作が完了します。

真空成形トリミングNC加工治具(ガバリ)の製作を承ります。

真空成型用樹脂型のポイント
真空成形は軟化した熱可塑性プラスチックシートを成形型に密着させて加工し、型費用が安価で納期が短く、小型から大型まで深い形状の成形が可能。

成形品の輪郭を精密にトリムするためのNCルーターを用いたトリミング加工に、NCトリミング加工治具(ガバリ)が使用される。
型取り前に正確なベースを作成し、樹脂を用いて型取りを行った後、真空ボックスに固定して完成品を納品する。

開発課が製作いたします。»担当部署を見る